家庭用蓄電池は、多くの製造販売メーカーから様々な種類のものが販売されています。
もちろん性能や保証内容など、メーカーや製品によって異なります。
賢く蓄電池を活用するためにも、蓄電池を選ぶ際の選び方について詳しく解説していきます。特に家庭用蓄電池など高額となる蓄電池を購入する際には、費用対効果が大きく違ってくるのでしっかりと理解しておくようにしましょう。
蓄電池には3つの種類がある
家庭用蓄電池は、各家庭のライフスタイルや、太陽光発電・EVの有無も含めて、自分の住まいに最適なタイプを選びましょう。
独立型 (定置型) |
電気料金が安くなる深夜帯に電気を蓄えることで、昼間の電気消費量を減らしたり、災害時の予備電源として使うことが主な用途です。太陽光発電システムからの充電や電気配線への電力供給はできません。 |
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連係型 | 深夜帯の電力や太陽光発電から充電できるタイプ。 停電によって商用電力系統がストップしたときでも、太陽光発電システムが作動していれば、自動的に電気を蓄え続けることができるため、災害時には重宝します。 |
EV対応型 | EV(電気自動車)からの充放電ができるようパワーコンディショナを備えた蓄電池のこと。これによって、EV自体が蓄電池に変わります。製品によっては、電力会社から電気を購入して充電したり、太陽光発電システムからの充電も可能。独立型や連携型よりも容量が大きいことも特長で、昼間は太陽光発電の余剰電力をたっぷりと蓄えて、その電気でご家庭の電力をまかなえると、完全自家発電も夢ではありません。 |
抑えるべき5つのポイント
1.蓄電容量 | 購入した蓄電池の蓄電容量が使用する電力に応じたものでなければ、度々充電する必要が出てくるためサイクル回数が増えてしまい寿命を早く迎えてしまうことになります。 |
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2.寿命(充放電回数) | 蓄電池の寿命は何回充放電を繰り返すことができるのかで計られます。蓄電容量が0%になった時点で100%まで充電し、それれを再度0%になるまで使い切るまでを1サイクルとして換算します。 充放電の回数(サイクル数)によって、ある程度の寿命が決まってきます。保証されている回数を超えると蓄電容量が徐々に目減りしていきます。 |
3.サイズ・設置場所 | 住宅の設置場所に実際に置ける大きさかどうか、事前調査でしっかりと採寸してもらうとよいでしょう。屋外のみにしか置けない大型のものもあれば、屋内にも置けるコンパクトなものもあります。最近ではマンションに住まわれている方の購入も増えています。 |
4.停電時出力 | 停電時に使える電気は何より「安心」に繋がります。使用する機器の組み合わせにもよりますが、最大でどのくらいの電気を使うことが出来るかも蓄電池を選ぶ上で大切なポイントになります。 |
5.保証 | 一般的に家庭用蓄電池には10年保証が付いてきますが、その保証内容は購入する製造販売メーカーによって違ってくるので、保証内容の違いについても比較検討する必要があります。 |
助成金申請の有無も忘れずに!
蓄電池の設置には、都道府県、各自治体の助成金が使える場合があります。ただし、場所によって、助成金の有無や内容が異なるため、蓄電池をご検討の場合は、お住いの市区町村へ問い合わせることをオススメします。(こちらでお調べもできますので、ご安心ください!)
※ 家庭用蓄電池の設置は、経済産業省エネルギー庁も第5次エネルギー基本計画で、「長期的に安定した持続的・自立的なエネルギー供給により、我が国経済社会の更なる発展と国民生活の向上、世界の持続的な発展への貢献を目指す」という方針を打ち出しています。
その中に、「FIT制度による買取期間が終了した電源については、法律に基づく買取義務は無くなるため、電気自動車や蓄電池と組み合わせるなどして自家消費すること」を推進しています。